退去ナビが実施した21件の退去費用診断データ(2026年5月1日〜6月11日)を分析しました。わかったことは次の3つです。
- 1件あたりの平均請求額は 約70,466円(中央値は60,000円)
- 診断上、請求額には平均で 約47,556円 の「参考適正額との差」が見られました(参考値)
- 平均が中央値を上回っており、一部に高額なケースが含まれる傾向がありました
※本記事の数値はすべて退去ナビの診断に基づく参考値です。特定の事案における結果や、費用の妥当性を保証するものではありません。
データ1:平均請求額(参考値)
集計対象21件の請求額は、以下の通りでした。
| 指標 | 平均 | 中央値 |
|---|---|---|
| 1件あたりの請求額 | 約70,466円 | 60,000円 |
注目したいのは、平均(70,466円)が中央値(60,000円)を上回っている点です。この差は、一部に高額な請求ケースが存在し、それが全体の平均を押し上げていることを示唆しています。
つまり「退去費用は誰でも一律に高い」のではなく、多くのケースは6万円前後に収まる一方で、一部に相場と乖離した可能性のある請求が含まれている、という読み方ができます。
データ2:請求額と「参考適正額」の差(参考値)
退去ナビの診断では、請求額に対する「参考適正額」を試算します。21件の集計では、両者の差は以下の通りでした。
| 指標 | 平均 | 中央値 |
|---|---|---|
| 参考適正額との差 | 約47,556円 | 42,500円 |
割合にすると、平均請求額に対する差の割合は約67.5%(参考値)でした。
これはあくまで本サービスの診断ロジック上の試算値であり、「過剰請求」や「違法」を意味するものではありません。経年劣化や契約の特約によって、適正な負担額は一件ずつ異なります。請求額がご自身の感覚と離れていると感じた場合に、内訳を確認する余地があるかもしれない——その目安としてお考えください。
データ3:地域別の傾向(参考値)
地域別では、北海道からの相談が最も多く、21件中5件を占めました。退去ナビの利用者層を反映した結果と考えられます。
なお、地域が判明している件数が限られるため、都道府県ごとの金額比較は本記事では扱いません。サンプルが十分に蓄積された段階で、改めて地域別の傾向を分析する予定です。
なぜ請求額に差が出るのか
退去費用に差が生まれる背景には、いくつかの一般的な考え方があります。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、日焼けや家具の設置跡など、普通に住んでいて生じる劣化(経年劣化・通常損耗)の費用は、原則として貸主が負担すべきものとされています。詳しくは退去ナビのFAQ「経年劣化でも退去費用を請求される?」「原状回復ガイドラインとは?」もご参照ください。
また、壁紙(クロス)などには「耐用年数」の考え方があり、住んだ年数が長いほど借主の負担割合が下がるのが一般的です。契約書の「特約」に借主負担と明記されているかどうかでも、負担額は変わります。
請求額の差は、こうした要素がケースごとに異なることから生まれると考えられます。
退去時に確認したいポイント
退去費用の請求を受け取ったら、次の点を確認することをおすすめします。
- 請求の内訳を1項目ずつ確認する
- 経年劣化・住んだ年数・契約の特約と照らし合わせる
- 立会いの場で安易にサインしない・不明点は「持ち帰って確認」と伝える
高額に感じる請求を受けた場合の対応は、FAQ「高額な退去費用を請求されたら?」でも解説しています。
調査概要
- 対象:退去ナビの退去費用診断
- 件数:21件
- 期間:2026年5月1日〜6月11日
- 方法:利用者が入力した請求額・項目をもとに集計(個人を特定する情報は含みません)
サンプル数は21件と限られており、本記事の数値は現時点での傾向を示す参考値です。